毎日がpikkujoulu

忘れてしまう前に、いつかのありがとうを伝えたい。

サマータイム終了と素敵な出会い

1990年代後半、私はフィンランドで二度目の留学生活を送っていました。

一度目は17才の時、ロータリークラブの交換留学生として、1年間フィンランドの南西部に位置する小さな町 バンマラ(Vammala 現 Sastamaala)で過ごし、それから随分経って、再びフィンランドの Turku大学で「Suomen kieli ja kulttuuri ulkomalaisille(外国人のためのフィンランド語と文化)」というクラスで学ぶ機会を得ました。

その頃の話です。昔の話なので、記憶は曖昧で、覚えている事を繋ぎ合わせて、確かこうだったんじゃなかったかという想像も加えながら書いていくので、正確ではないです。フィクションに近いかもしれません。

 

当時私は大学から歩いて10分位のところにある、大学村(yo-kylä)の寮に住んでいました。町には学生達が運営する「Kinokopla(キノコプラ)」という映画クラブがあり、毎週末学生達がセレクトしたかなりマニアックな作品を上映していました。元々映画好きな私は、フィンランド語の勉強も兼ねて、年間パスポート的なものを購入し、時間があるときはよく観に行ったものです。

このクラブまだ運営されているようでリンクを貼っておきます。Kinokopla =シネマコブラと激しいネーミングですが、1965年より活動しているそうで由緒あるクラブなんですね。⇒https://kinokopla.fi/

Kinokopla主催 のあるイベントのパンフレット(1997年当時)

 

ある冬の日曜日の午後、私は映画を見ようと「Kinokopla」に行きましたが、時間になっても窓口が開かないのです。私の他にフィンランド人の学生カップルも同じように待っていました。しばらく経った頃、カップルの女の子の方が「今日から冬季時間だ!」と声をあげました。そして私にフィンランドではサマータイムは毎年10月の最終日曜日の夜中(深夜4時が3時に)に切り替わることを教えてくれたのです。

私たちは時計を1時間戻すことを忘れたまま、映画館が開くのを待っていたのでした!これがエルノとマリヤリイナとの出会いでした。彼らはTurku大学の学生で、その後、私のフィンランド語の宿題を手伝ってもらったり、一緒にビールを飲みに行ったりと、とてもお世話になりました。

ジャーナリスト志望でアンディ・ウォーホル風のエルノ、赤毛とそばかすが魅力的なフィンランドとイタリアMixのマリヤリイナ

エルノとは夏休みにTurkuからヒッチハイクで彼の故郷の町Raaheを訪ねた思い出もあります。それは機会があれば後日お話しますね。